
寄稿文
オストメイトの
“エンジョイ ゴルフ in アジア”
本稿は、オストメイトの視点より執筆した
インドネシアでのゴルフの体験報告である。
これまでプレイから遠ざかっていたオストメイト ゴルファーの皆さんの
ゴルフライフの拡充に役立てれば幸甚である。
三多摩支部 上利益弘
筆者は2024 年2 月に直腸癌摘出の手術によりオストメイト(コロストミー)になり、その後2025 年5 月になって骨盤内局所再発に対する重粒子線治療を受けたところである。
当初よりの合併症の会陰ヘルニアはメッシュで抑え込んでいるが術部に圧迫感が残り、また経過観察中の肥大化した傍ヘルニアや最近になって現れ始めた腸脱出は収まる気配がない。
そんな中、3 ヵ月ごとの定期健診の合間だが、夏季の恒例となっているインドネシアでの療養を兼ねたゴルフに3週間ほど行ってきた。親日的なこの国での乾季(4~10 月)は避暑地としても比較的快適に過ごせる時期でもある。
本邦でのゴルフは、高額な料金、後先に連なるグループで混雑するコース上での周囲への気遣い、コース途中のトイレの不在、昼食を挟んでのラウンドなどが慣例となってる。
翻ってインドネシアでは、平日の廉価な料金、他のプレイヤー達が稀で閑散としたコース、清潔なトイレの点在、18 ホールのスルー プレイ(途中で昼食を挟まない)などが特徴といえる。
ホームコースとしているニックファルドの設計によるインドネシアの「ジャバベカゴルフ カントリークラブ(6,527ヤード)」では、平日は料金が6,000円程度(2025年度、当ホテル宿泊者の割引料金)、後先に他のグループが稀に視野に入る程度だからマイペースでラウンドが可能。オストメイトにとってこのマイペースは、ラウンド中でも概ね3ホールごとに配されている洗浄シャワー付きのトイレに気兼ねなく 立ち寄り余裕をもってパウチの処理ができる点で実に嬉しい。
そして何よりも至便なのは4時間ほどで昼までにラウンドを終えると、コースから直接宿泊先のリゾートホテルに戻って自分の部屋でパウチを交換し、シャワーを浴びられることにある。
それからホテルのレストランで乾ききった喉をビールで潤し特別料理*で空腹を満たすことだって、ここでならオストメイトであっても安心してできる。
今年は東京の旅行代理店***が企画して訪尼してきたゴルフツアー客5名の健常者のグループに入れてもらってのラウンドも楽しめた。そこでは事前に他の皆さんや担当のキャディーに自身がオストメイトであることを説明**、ラウンドの途中3回のパウチの排便処理もあったが、周囲や自分に特に不都合が生じなかったことを試せたことが大きな収穫であった。
* 特別料理は消化などに配慮した食材で調理したものを注文可能。
** オストメイトは「大腸癌などの手術でオリジナル肛門を失った代わりに腹部にニュー肛門がある体でトイレの使用が頻回」と説明。
*** 照会先:上利(Email : masuhiroa@gmail.com)


寄稿文
「ふちゅうメイト」活動報告










